いよいよ明日は、クリスマスイブ。
去年と一昨年は、彼の両親の自宅や妹の自宅で家族とのクリスマスディナーでしたが、今年は、彼の自宅に家族を招待するとのことで、彼に教えてもらいながら色々準備をしないといけません。
家族で祝うクリスマス
クリスマスは日本でもビッグイベントですが、日本の場合は子供の頃はプレゼントをもらったりクリスマスケーキやチキンを食べたりして家族と祝いますが、大人になると恋人同士でロマンチックに過ごすか、友達同士でパーティーなどはしますが、大人になっても家族でお祝いし続けているという家庭はあまり多くない印象があります。
ここノルウェーはプロテスタントが多い国のため、クリスマスを家族で集まってお祝いし、クリスマスディナーやランチを一緒に楽しんだり、プレゼント交換をしたりします。
一昨年と去年のクリスマスディナーの時も、ディナーの後に、クリスマスツリーの下にあるプレゼントの山から一つ一つ誰から誰へのプレゼントか発表してお披露目しましたが、日本にいた頃は、両親にクリスマスプレゼントを送ったりして来なかったため、こうやって大人になってからも、家族でクリスマスをお祝いして、プレゼント交換ができるなんて心が温まって素敵な習慣だなって思いました。

最近、ノルウェー語のレッスンで覚えた単語に、onskelist(wishlist)という単語がありますが、クリスマス前になると、今年のクリスマスプレゼントは何が欲しいか聞いてリストを作るそうです。
クリスマスの定番のお菓子
ところで、日本ではクリスマスといえば、ケンタッキーフライドチキンとクリスマスケーキが定番ですが、ノルウェーの定番はちょっと違います。
ジンジャークッキー(Papperkaker)やクランセカーケ(Kransekake)
ノルウェーでは、クリスマスケーキではなく、ジンジャークッキー(papperkaker)やクランセカーケ(kransekake)と呼ばれるマジパンでできたリング状の焼き菓子をタワーのしたものが主流です。
(関連記事:【驚き】ノルウェーのクリスマスには欠かせない7種のクリスマスクッキー)

クランセカーケはクリスマス以外にも、17th of Mayといってノルウェーの建国記念日にも登場するデザートです。

ブタの形のマジパン
また、スーパーやケーキ屋さんなどではマジパンもよく見かけ、特にブタの形のマジパンがクリスマス用に売られています。


ドイツでも、ブタのマジパンを食べる風習があるようですが、ドイツの場合は幸運を祈り新年に贈られようです。言語も文化もドイツのちょっと似ているノルウェー。ドイツからの影響なのかもしれません。
クリスマスブレッド(Julebrød)/クリスマスのケーキ(Julekake)
また、クリスマスブレッド(julebrød)/クリスマスのケーキ(julekake)と呼ばれるものもありますが、どちらも大きなレーズンパンで、ケーキの方は丸型、ブレッドの方は四角という違いがあるだけで、ほぼ一緒。


そして、味はカルモダンが効いていて、日本のレーズンパンと比べ、大人っぽい味。
また、見た目と違い、ドライな生地でちょっとパサつくような舌触りですが、スライスして、バターを塗ったり、ブラウンチーズをのせて食べるとそれほどパサつきも気にせずに美味しく食べれます。
豚肉料理とラム肉料理、それから魚料理も
メインディッシュもチキンではなくポークが主流で、リッベという豚肉料理がクリスマスの定番です。
リッべ(ribbe)と呼ばれる豚肉料理
クリスマスの時期になると、どこのスーパーでも、皮付きの大きな豚肉の塊が売っています。

皮の部分に切り込みが入っており、皮がパリパリになるまでローストするので、クリスピーな食感ですごく美味しいです。

私も初めてクリスマスディナーに招待された時は、この料理を食べました。

ピンネショット (Pinnekjøtt)ーラム肉料理
また、ノルウェー西部の方では、ラム肉が主流の地域もあるようで、去年のクリスマスディナーは、ラム肉が出てきました。

Pinnekjøtt (MENY)
(上記)写真出典元:https://meny.no/oppskrifter/Lam/Pinnekjott-med-vossakorv-og-kalrabistappe/
こちらの料理ですが、乾燥させた塩漬けのラム肉を煮込んだ料理で、お肉がほろほろととろけて美味しかったです。

そして、ラムの付け合わせに、kålrabiというカブに似たような黄色い野菜をマッシュしたものも食べたりします。


Pinnekjøtt (MENY)
(上記)写真出典元:https://meny.no/oppskrifter/Lam/Pinnekjott-med-vossakorv-og-kalrabistappe/
私は、はじめてこの料理をみた時に、スクランブルエッグと勘違いし、口に入れるまでずっと卵と勘違いしておりましたが、味はカブのように柔らかくて優しい味でした。
ルートフィスク (Lutefisk)ータラの料理
また、彼から聞いた話ですが、クリスマスにタラを食べている地域もあるとのことでした。
クリスマスではないですが、夏にBodøという町にある島に遊びに行った時に、タラを食べたことがあり、サーモンやサバだけでなく、タラもよく食べるんだなって思い、日本と共通点があって嬉しかったです。

夏に島で食べた時は、新鮮なタラを茹でて、溶かしバターをかけて食べるというシンプルなスタイルでしたが、インターネットの情報によると、乾燥した塩漬けのタラを使うようなので、前述したラムと似たような作り方なのかもしれません。
クリスマスディナーにしてもこれだけ違いがあり、食文化って面白いなって思います。今後も、もっといろんなことを発見し、配信していきたいと思います。
今日はこの辺で。
メリークリスマス!