皆さん、こんにちわ。
今日は、オスロでの公共交通の乗り方についてお話したいと思います。
ガーデモン空港からオスロ市街へのアクセス
このブログを開設した頃に書いた、オスロ近郊のターミナル駅<アスケー駅>という記事の中で、電車についてちょっと触れてそれっきりになっていたトピックですが、皆さんがノルウェーに旅行に来て、一番はじめに使うことになるエアポートからオスロへの行き方についてから、お話したいと思います。
空港からオスロ市街に行く方法は、電車(エアポートエクスプレス、国鉄)、バス、タクシーなどがありますが、バスもタクシーも値段もかかり時間もかかってしまうので、ここでは、電車に絞ってお話したいと思います。
まず、空港到着ロビーに着いたら右に向かいます。(ガーデモン空港は成田のように大きくはないので、そんなに迷わないと思います。)
すると右端に、エアポートエクスプレスと国鉄の乗り場が見えます。
(写真:ガーデモン空港到着ロビ〜電車の乗り場)

(写真:ガーデモン空港到着ロビ〜電車の乗り場)

1. Flytoget Airport Express
Flytogetは、ご想像頂ける通り、エアポートエクスプレスで、日本で言う、成田エクスプレスや京成スカイライナーのようなもの。
私も、日本からノルウェーに来る時とノルウェーから日本に帰る時はいつもこれか、後ほど紹介するVYを利用しております。
所有時間と運行間隔
空港⇄オスロ市街までの所要時間はおよそ20分ほどしかかからず、10分おきに電車がくる(2021年8月現時点での運行間隔は20分)ので、すごく便利です。
座席
座席は全席自由席ですが、日本と異なり、混んでいて座れないということもなく、快適。
WiFi
しかも、最近日本でも当たり前になりつつある車内WiFiも完備されているため、道中インターネットも使用可能。
運賃
運賃ですが、空港からオスロ市街地まで
大人 204クローネ
16歳未満 無料
16歳〜20歳 半額
67歳以上 半額
*2021年8月現在
乗車券の購入方法
ウェブサイトやアプリから簡単に購入できますが、駅の券売機でも購入可能です。
車内での購入は不可なので、必ず事前に購入すること。
注意点
Flytogeですが、乗車駅はいくつかありますが、降りられるのは空港のみです(途中の停車駅で降りることはできないのでご注意ください。)
2. VY(旧NSB)
そしてもう一つの電車が、国鉄。
所有時間と運行間隔
こちらは、エアポートエクスプレスではありませんが、所要時間もさほど変わらず30分程度、もちろん車内WiFiも使え、さらに値段がFlytogetの半額ほどなので、こちらの方が利便性があるかと思います。
ただ、エアポートエクスプレスよりは運行間隔が長めで、時間帯にもよるかと思いますが、20分〜30分間隔で運行されております。
座席
席はFlytoget同様、全席自由の上、Flytogetより人気もあるため、Flytogetよりは乗客が多めとはいえ、よっぽどラッシュ時間に当たらない限りは座れない心配もないと思ので、VYでも十分かと思います。
VYのメリット
また、同じ乗車券のまま、オスロ市街の地下鉄に乗り継ぐことが可能なのもメリットです。(エアポートエクスプレスは不可)
運賃
運賃は、空港からオスロ市街地まで
大人 110クローネ
6歳未満 無料
6歳〜18歳未満 半額
67歳以上 半額
*2021年8月現在
乗車券の購入方法
ウェブサイトやアプリから簡単に購入できますが、駅の券売機でも購入可能です。
車内での購入も可能でしたが、現在は接触を避けるため、車内での購入は不可のようです。
(左はエアポートエクスプレス、右がVYの券売機)

オスロ市街での公共交通の乗り方
空港からオスロ市街地のホテルにチェックインするまでは、だいたい上で説明した通りで問題なくいけると思いますが、ここからは、翌日市街地に観光に行く際に使うであろう公共の乗り物について説明したいと思います。
市街地では先ほど紹介したFlytogetとVY以外にも、地下鉄、トラム、バスなどがあり、これが複雑で初めての方には(何度かノルウェーに来たことがある私でも)わかりにくい。
東京なら、SuicaかPASMOにチャージしてピット押せば、JRでも、地下鉄でバスでも、そしてタクシーまでもがこのカード一つで支払いできて便利ですが、ノルウェー(オスロ)にも似たようなシステムがあります。
Ruter#が、いわゆる日本のSuicaやPASMOにあたり、オスロ市街地のメトロ(T-bane)、トラム、バス、そして先ほど出たVY(オスロ近郊)はすべて共通の乗車券で乗ることができます。
*実は、フェリーも乗れるのですが、今回の記事では省略します。(まだ、乗ったことがないので、実際に乗ってから記事を書きたいと思います。)
ただし
オスロ公共交通機関には4つのゾーンがあります
例えば、オスロ市街はゾーン1。
なので、オスロ市内の観光をする場合、必要になる乗車券はゾーン1の乗車券になります。
ちなみに、先ほど出てきたガーデモン空港はゾーン4(グリーン)にあるOslo Lufthavn。
なので、空港からオスロ市街のホテルに電車で来る場合には、ゾーン4の運賃が必要となります。(VYに乗る場合)*Flytoget Airport Expressは異なります

#ruter
(上記)イラスト出典元:https://ruter.no/en/buying-tickets/zones/
ゾーン:https://ruter.no/en/buying-tickets/zones/
運賃:https://ruter.no/en/buying-tickets/tickets-and-fares/
ゾーンにより運賃が異なる
ちなみに運賃ですが、
ゾーン1で大人一枚の場合
38クローネ
(子供やシニア料金、学生割引き、軍人の割引きもあります。)
そのほかにも1日券や1週間、1ヶ月など定期券のようなものもあります。
乗車券の種類と値段:https://ruter.no/en/buying-tickets/tickets-and-fares/
乗車券の有効期限はゾーンにより異なります
そして、これも気をつけないといけないのは、乗車券に有効期限があるという事です。
ゾーン1のチケット一枚の有効期限は、アクティベート(打刻)してから1時間です。ゾーン2
は1時間+30分といった具合に、ゾーンが遠くなるごとに30分有効期限が増えます。
有効期限内であれば、何度、乗ったり降りたりしても構いません。
乗車券の種類 | 運賃(大人) | 備考 |
---|---|---|
1回券(ゾーン1) | 38クローネ | ゾーンが遠くなるごとに+30分有効期限が長くなる |
1日券 | 114クローネ | 1日券3回分相当 |
1週間券 | 320クローネ | 1日券8回分相当 |
*2021年8月現在
乗車の仕方
初めてノルウェーに来る方は驚くかもしれませんが、ノルウェー(オスロ)の駅には日本のように改札がありません。(Flytogetのガーデモン空港の駅には日本のような改札があります)
なので、ずるをしようと思えばできてしまいますが、定期的に車掌さんが車内を回ってきて、乗車券の確認にきます。乗車券を持ってない場合は、車内でも購入は可能ですが、割高なので乗車前に買うことをお勧めします。
また、改札がないことで、乗車券をアクティベート(有効化、打刻)するのを忘れてしまいがちですが、アクティベートをし忘れて乗車し、車掌さんに見つかってしまと、罰金が課せられるようなので、要注意です。
(下の写真は打刻用のマシン)

(こちらは、地下鉄の車内になる打刻マシン)

私も何度かVYに乗っておりますが、わりと頻繁に車掌さん乗車券の確認に来ます。
T-bane(メトロ)
以下は、T-baneメトロの路線図です。
T-bane
(上記)地図出典元:https://ruter.no/globalassets/rutetabeller/t-bane/t-banen-linjekart-03042016.pdf
見た目も、乗り心地も日本の地下鉄とほぼ一緒。
私も、ムンク美術館に行った時はこのメトロを利用しました。

トラム
つづいて、これはいかにも外国って感じがして、私が一番好きな乗り物です。
見た目も可愛くて、ついつい写真をとってしまいましたが、メトロと違い景色を楽しめるので、私はトラムが好きです。

無料で楽しめるオスロ観光でも紹介したヴィーゲラン彫刻公園に行く際に、このトラムに乗って景色を楽しみました。
Tram
(上記)地図出典元: https://ruter.no/globalassets/rutetabeller/trikk/trikk-linjekart-09082021.pdf

2つの車両がくっついた長いバス
これは、よく外国の空港(日本の空港にもあったかも)で見かけますが、バス2台分がジャバラでつながっているバス。

NRK
(上記)写真出典元:https://www.nrk.no/osloogviken/her-er-de-nye-el-bussene-i-oslo-1.13802787
東京の都バスは混んでいていつも不快な思いをして通勤しておりましたが、東京もジャバラのバスを検討してみたら良いのになって思います。
バスの路線図:https://ruter.no/globalassets/rutetabeller/buss-oslo/linjekart/buss-oslo-linjekart-08082022.pdf
乗車券の購入方法
アプリ
アプリをダウンロードして購入
トラベルカード(ICカード)
交通系ICカードや、クレジット一体型のICカード(従量課金制)をキオスク(Narvesen, セブンイレブン, Deli De Luca, Mix)、カスタマーセンターやサービスポイントで購入可能。カードの新規購入には50クローネかかります。このカードはSuicaやPASOMOのように、キオスクやカスタマーセンター、サービスポイントでチャージもできます。
券売機
2021年5月31日以降、券売機は廃止されたとの事で、現在は券売機による購入は不可です。
車内で購入
バスは購入可能でしたが、現在は接触を避けるため、車内での購入は不可のようです。(ちなみに、車内での購入は割高なので、よっぽどのことがない限りは、乗車前に買うことをお勧めします。)
メトロとトラムは不可。
乗車券の購入方法:https://ruter.no/en/buying-tickets/sales-outlets/
北欧はデジタル化もすすんでおり、また昨年からの世界情勢の変化(濃厚接触をさける)もあってか、基本はアプリが常識となりつつありますが、クレジットカードによっては利用ができないこともあるようですのでご注意ください。
まとめ
ノルウェーに住んで実際に乗っても、いつも旦那さまに買ってもらっているので、なかなか乗車券の買い方すらろくにわからない私ですが、こうしてまとめているうちに、またオスロ観光に行きたくなってしまいました。
日本からオスロに観光や出張で来る方が、このブログを読んで少しでも役にたててもらえたら幸いです。
オスロ観光に関する記事:無料で楽しめるオスロ観光