<序文> オリンピック閉会
長いようで短かったオリンピックも、とうとう閉会。
私はあまりスポーツファンではないので、影響ないですが、熱狂していた皆さんは、オリンピックロスでなんか寂しい気分になってしまう人もいるのではないでしょうか。
オリンピックの影響で、今年は山の日の祝日も移動していたと、つい先日知りましたが、連日のメダルラッシュで応援疲れもあると思いますので、しばらくゆっくり休んで充電して、パラリンピックに備えてください。
お盆休み(夏休み)のご予定は?
ところで、このままお盆休みに突入する人も多いと思いますが、皆様のご予定はもうお決まりですか?
ノルウェーにはお盆祭りなどありませんが、ちょうど主人が今週末から夏休みに入り、1ヶ月も休みでゴロゴロする予定のようです。
今年も昨年同様あまり遠出はできないと思いますが、日本の夏は暑いので自宅でゴロゴロするのも贅沢な時間。
ギンギンに冷えたお部屋でこのブログを読んで、ノルウェーに旅行に来た気分を味わってもらえたら幸いです。
オスロ市庁舎
だいぶ前に無料で楽しめるオスロ観光という記事を書いておりますが、その時に行きそびれてしまった観光スポットについて今回ご紹介したいと思います。
市庁舎って聞いて、どんな印象を受けますか?
私は、都民だったのですが、区役所のようなところ?って思い浮かべたのですが、その通りです。
その名の通り、役所と市議会が備わっている行政機関なのですが、ただそれだけではありません。
なんと、芸術が観賞できるギャラリーもあるんです。
そして、あのノーベル平和賞の授賞式もここオスロ市庁舎で行われる事もあり、観光スポットとしても人気があります。
(ノーベル賞はスウェーデンのストックホルムで行われるため、勘違いしている人も多いかと思いますが、平和賞だけはここノルウェーのオスロなんです。)
平和賞がオスロになった理由
創設者であるアルフレッド・ノーベルの遺言に基づいてるそうです。ノーベルはスウェーデンとノルウェーの両国の和解と平和を祈って平和賞はノルウェーで行う事にしたそうです。
市庁舎の歴史
そのオスロ市庁舎ですが、1931年に建設が着工され、建築家のアーンスタイン・アーネバーグとマグナス・ポールソンによってデザインされました。
ところが、第二次世界大戦の発生と共に工事は中断。1950年になってやっと完成しました。
まずは市庁舎の外観から

こちらは正面から撮影したものですが、この市庁舎の目の前には、フィリッチョフ・ナンセン広場という円形の広場があり、まるで劇場のよう。

そしてその広場の先にそびえ立つのがこのオスロ市庁舎ですが、この2つの塔の間を小型飛行機が潜り抜けた逸話があるとのことで、驚きです。
この坂を登って行き中に入るまでの通路にも、木彫りのレリーフがありますが、ダーグフィン・ヴェーレンショルによる作品で、北欧神話を描いております。


いよいよ市庁舎の中へ・・・
入ってすぐに、メインホールが広がっており、ここでノーベル平和賞の授賞式が行われます。
そう思いながら入ると、なんか厳かな気持ちに。
真正面に描かれているヘンリク・ソーレンセン作の「働き楽しむ人々」
その大きさに圧倒されます。
それもそのはず、なんとヨーロッパ最大級の油絵だそうです。

壁に並ぶレリーフは、ダーグフィン・ヴェーレンショル作の『イグドラシルのフリーズ』

アルフ・ロルフセンの作品

数々のノーベル平和賞受賞者たちがこの作品を見てきて、同じ作品を自分が見ているかと思うと、ちょっとした感動を覚えました。
そして、この階段を登っていくといくつもお部屋がありますが、

まるでお城のよう。

ムンクの間
中央にある絵画はムンクの作品で、1910年に作成された「人生」という作品です。

この絵ですが、実はもともとはドレスデンにある美術館に展示されていたそうですが、ヒトラーがこの絵を好まなかったため返還されてきたとのこと。
ところで、数年前に日本でもムンク展があったりし、日本人にはおなじみのムンクの叫びですが、それが有名すぎて他の作品をあまり知らない人も多いと思いますが、ノルウェーにはムンク美術館もあり国立美術館(現在は新しく建設中のため閉館)、ムンクの作品を楽しむことができます。
また、オスロ市庁舎で結婚式をするカップルは、このムンクの間で式を上げる事ができるそうです。これから結婚のご予定がある方は、ご検討ください。
https://www.oslo.kommune.no/oslo-city-hall/civil-wedding-in-oslo-city-hall/
廊下にも、様々な作品が展示されております。


王宮にあった肖像画のレプリカ
こちらの広間には、オスロ王宮で見たものと同じ肖像画(レプリカ)が飾っております。

おどろおどろしい、まるでホラーのようなこの肖像画は、女王様ですが、王様も同じタッチで描かれております。

ペール・クローグの「都市とその周辺」
壁と天井一面に描かれており、部屋全体が壁画になっております。

オスロ市議会議事堂

オスロ市議会議事堂の窓は大きくて、外から光が注ぎ込み明るい雰囲気ですが、これには理由があるのだそう。

その理由とは、明るい場所(気持ち的にも)で市民に開かれた政治をしていくため。
そして、各部屋の見学を終え、廊下に出ると、各国から送られた贈答品が展示されております。

市庁舎の窓からの眺め
こちらは、市庁舎からの眺め。
オーシャンビューの景色が、本当に素敵で何枚も撮影してしまいました。ここが市庁舎だなんて信じられないくらい、趣があって素敵な場所です。。

裏の庭園
市庁舎の脇にある庭園は、色とりどりの花々で綺麗です。

いつでも、自由に見学もでき、ベンチもあるので、お花を眺めながら、ランチを食べても楽しそう。

無料のガイドツアー
市庁舎内は無料で入場でき自由に見学をすることも可能ですが、無料のガイドツアー(英語)も行われておりますので、英語でも問題なければ、ツアーに参加してみるのも良いと思います。
ちなみに私は一人で参加しましたが、ちらほら日本人らしき観光客もいらっしゃいました。
所在地 | Rådhusplassen 1, 0037 Oslo |
開館時間 | 9時〜16時 |
入場料 | 無料 |
ウェブサイト | https://www.oslo.kommune.no/oslo-city-hall/ |
*現在、ガイドツアーは開催されてないようですが、状況が改善されたら再開されると思いますので、気になる方はチェックしてみてください。
ノーベル平和センター
ちなみに、すぐ近くに、ノーベル平和センターもあるので、さらにノーベル賞について知りたい場合はそちらに足を運んでもよいかもしれません。

所在地 | Brynjulf Bulls plass 1, 0250 Oslo |
開館時間 | 火曜日〜金曜日12:00〜17:00/週末10:00〜17:00 |
入場料 | 大人: 120 NOK |
ウェブサイト | https://www.nobelpeacecenter.org/Japanese |
まとめ
この記事を書いている最中に、私も再度オスロ市庁舎に行ってみたいと思ってしまいました。旦那さまが夏休み中なので、できればオスロに行って、美術館やら図書館にでも行ってみたいと思います。
今回紹介しきれていない場所もまだ残っているので、それはまた次回のお楽しみ。
では、よいお盆休みをお過ごしください。