そういえば、10月4日はシナモンロールの日だったようで、フォローしているノルウェー大使館のTwitterで見て、思い出して、慌てて主人に知らせましたが、シナモンロールを食べ損ねてしまいました。
でも、シナモンロールの日以外に食べてるから良しとします。来年は忘れないようにしないと。
食べ物つながりということで、今日は、久しぶりにノルウェーの伝統料理について話したいと思います。
秋はFårikål(ラムシチュー)の季節
Fårikålはノルウェーの郷土料理で、作るのもとっても簡単。
なので9月になるとどこの家庭でもラム肉を買い、Fårikålを作って、家族や友人とラムシチューを囲んで団らんします。また、レストランでも、Fårikålの郷土料理メニューが登場し、美味しいラムシチューに舌鼓をうちます。
9月の最終木曜日には、Fårikålの日もあるそうで、Fårikålを食べてお祝いするほど、Fårikålはノルウェー人にとって国民食となっております。
Fårikål(ラムシチュー)の作り方
基本的な材料は、ラム肉とキャベツに塩胡椒だけ。
とってもシンプルで簡単。
ここで一つ、注意点がありますが、胡椒は粒状のブラックペッパーを使用します。
また人によっては、月桂樹やハーブを加える人もいるようです。

MENY
写真出典元:https://meny.no/oppskrifter/Lam/Farikal/
キャベツもラム肉も大きめにザクザクと切り、大きな鍋にキャベツとラム肉を交互に重ねて行きます。重ねていく最中に適時、塩と胡椒も振りかけ、最後水を適量加えたら、あとは、コトコトと時間かけて煮て行くだけ。
そうして出来上がったFårikålに、茹でたジャガイモや「フラットブレッド」と呼ばれる薄切りのクリスプブレッドを添えて食べるのが伝統的な食べ方のようです。

MENY
写真出典元:https://meny.no/oppskrifter/Lam/Farikal/
(フラットブレッド)


簡単だし、美味しそうだし、体が温まりそう。
なんか、日本で人気がある白菜と豚バラのミルフィーユに似てるなって思いました。
Fårikålで鍋パーティー
ノルウェーでは、この時期にFårikål囲んで、家族や親しい友人たちと、ホームパーティーをする人も多いようですが、その際に、Fårikålの鍋をそのままテーブルの上に置いてみんなで取り分けて食べるようです。
なんか、日本の鍋パーティーと似てますね。
Fårikålに合わお酒は、ビールやワイン、またはアクアヴィットが一般的。
アクアヴィットはお肉料理などの油っこい食事を取った後、消化を助ける働きがあるそうで、ノルウェー人は肉料理と合わせて飲む人も多いです。
アクアヴィットについては、別の記事でも書いております。
(関連記事:https://wabisabinorway.site/2021/09/03/vinmonpolet(ヴィンモノポーレ)でノルウェーのクラフト/)
ノルウェーのスーパーMENYから写真をお借りしました
今回、自前の写真がなかったので、ノルウェーのスーパーMENYから写真をお借りしましたが、MENYが提供するビデオを見て作ると簡単にできると思います。
ビデオ:https://meny.no/oppskrifter/Lam/Farikal/
アイキャッチ画像の出典元:https://meny.no/oppskrifter/Lam/Farikal
まとめ
残念ながら、私はまだ食べたことがなく、Fårikålに興味津々。
主人に何度か、作りましょうかとオファーをしておりますが、主人と私だけの小さなファミリーのため、大量に鍋料理を作っても食べきれないため、却下されてしまいましたが、いつか機会があれば食べてみたいと思っております。
日本ではスーパーでラム肉を買うのはあまりポピュラーではないと思いますが、他のお肉で代用しても美味しく頂けると思いますので、今年の冬はFårikål鍋を作ってみてはいかがでしょうか。
追記
後日、なんちゃって、Fårikålを作ってみました。
なんちゃってというのは、ラムの変わりに豚肉(フィレ肉のブロック)を使ったから。
自画自賛になってしまいますが、案外、美味しくできました。
添えてあるジャムはコケモモのジャム(関連記事:Tyttebær(コケモモ)初体験)です。