皆さん、こんにちわ。
昨日は、ノルウェー人のランゲージエクスチェンジとお茶をしに、Baker Hansenに行って参りました。
<序文>日曜なのに、お客様で賑わうカフェ

ノルウェーのAskerにあるカフェーBaker Hansen
カフェに行ったら、日曜なのに、お客様で賑わっており、びっくり。
よく見ると、見覚えがあるケーキがショーウィンドウにずらり。

そして、それを目当てにひっきりなしにお客様が来店しておりました。
セムラの日(Semmeldagen)
このお菓子、面識はあったのですが、これまで食べたことはありませんでした。
「セムラ(Semla)」という名前のお菓子で、「セムラの日(Semmeldagen)」に食べるそうです。
ちなみに、「セムラの日」は、四旬節の断食期間(イースター(復活祭)の前に行う断食期間)の前日、つまり「灰の水曜日」の前日の火曜日で、今年2022年は3月1日がこの日にあたり、伝統ではこの日にセムラが食べられおりました。
「四旬節とは、復活祭の前の準備期間のことで、復活祭の46日前の水曜日(灰の水曜日)から四旬節がはじまります。
そして、この「灰の水曜日」の直前に、「カーニバル(謝肉祭)」が行われ、四旬節の断食期間の前に、肉を食べ納めしておりました。
「セムラの日」は別名を「Fat Tuesday (Fettisdagen)」といいますが、昔、復活祭(イースター)前に断食する習慣があり(現在は断食の習慣はない)、断食の前に脂肪の多い食事をとっていたことが名前の由来だそうです。
「セムラ」ってどんなお菓子?
見た目は、シュークリームにも似ているようなこのお菓子。
18世紀ごろ、スウェーデンが発祥のお菓子だそうで、カルモダンの香りが効いたブリオッシュ(パン)に、ホイップクリームとマジパン(アーモンドペースト)がはさまっております。

マジパンと聞くと、マジパン細工のような硬いお菓子を想像してしまいますが、セムラに入っているマジパンはペースト状のもので、アーモンドの香りがフワって広がって、クリームとの相方もばっちり。
ノルウェーのセムラは「Fastelavnsbolle」と呼ばれている
そして、ノルウェーでも同じお菓子が存在するのですが、ノルウェーでは、セムラを「Fastelavnsbolle」と呼んでおります。
しかも、ノルウェーの場合は2種類。

1つは、スウェーデンのセムラとまったく同じ。
そして、もう一つの方には、マジパンの変わりにジャム(ラズベリージャムなどの赤いジャム)が入っております。
残念ながら、私が買おうとした時には、すでにノルウェーバージョンのFastelavnsbolleは売り切れ。

仕方がないので、スウェーデンバージョンのFastelavnsbolle(セムラ)が2つ入っているものを購入。
でも、こっちがオリジナルだから、よしとします。
ちなみに、ノルウェーでは、Fastelavnsbolleは火曜日ではなく、「灰の水曜日」の直近の日曜日に食べるのが習慣だそうで、昨日、日曜日にも関わらずたくさんの人がカフェに訪れていたのは、そういう理由のようです。
まとめ
はじめて、Fastelavnsbolle(セムラ)を食しましたが、クリームも甘さ控えめでぺろっと食べてしまいました。
カロリーが高そうなのが、心配。
でも、カフェまで行きも帰りも歩き、ちょど良いおやつになりました。
セムラはこの時期になるとパン屋さんやケーキ屋さんなどで買えるので、この時期にノルウェーにお越しの際は、是非本場のFastelavnsbolle(セムラ)をご賞味下さい。